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イエスの幼子時代

J・M・クッツェー
鴻巣 友季子
単行本
早川書房
374ページ
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サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉

J・M・クッツェー
くぼたのぞみ
単行本
インスクリプト
684ページ
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現代思想 2014年3月臨時増刊号 総特集=ネルソン・マンデラ

J・M・クッツェー
ムック
青土社
254ページ
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遅い男

J・M・クッツェー
鴻巣友季子
単行本
早川書房
333ページ
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世界文学論集

J・M・クッツェー
田尻 芳樹
単行本
みすず書房
376ページ
著者の詳細

J・M・クッツェー

ジョン・マックスウェル・クッツェーJohn Maxwell Coetzee, 1940年2月9日 - )は、南アフリカ出身の文学者で、2003年のノーベル文学賞の受賞者。

略歴

クッツェーは南アフリカのケープタウンでアフリカーナーの家系に生まれた。少年時代をケープタウンと内陸の町ヴスターで、ハイスクールと大学時代をケープタウンで過ごし──この間のエピソードは回想記風の作品『少年時代』(1997年)や『青年時代』(2002年)に詳しい──1960年に英文学の学位を、1961年に数学の学位を取得してケープタウン大学を卒業。

1961年にイギリスに渡り、コンピュータープログラマーとして働きながら、フォード・マドックス・フォードについて修士論文を書く。その後、1965年に渡米してテキサス大学オースティン校で学び、サミュエル・ベケットの初期作品の言語学的研究で博士号を取得。バッファローのニューヨーク州立大学で教壇に立ちながら作品を書き始める。

アメリカ合衆国永住を希望していたが、ヴェトナム反戦の学内集会(学内に警察が常駐することへの教職員の反対集会)に出ていたとき参加者全員が逮捕されたことが原因でVISA取得がかなわず、1971年に南アフリカに帰国して、1972年からケープタウン大学で教職に就く。以後ここで2001年まで英文学、言語学、文学、クリエイティヴライティングなどを教える。2002年、オーストラリアのアデレードに移住し、アデレード大学の英文学部名誉研究員となり、2006年3月にはオーストラリアの市民権を取得する。2003年までの6年間、シカゴ大学社会思想委員会のメンバーでもあった。

1983年の『マイケル・K』で、さらに1999年の『恥辱』でブッカー賞を受賞。これは同賞はじまって以来の初のダブル受賞だった(授賞式はいずれも欠席)。重層的な連想を引き起こしながら、無駄を削ぎ落とした硬質な文体で、人間存在の奥深くを描き出す作風は、実験的、寓意的、ポストモダンとさまざまに論評されてきたが、そのたぐいいまれな倫理性とともに、同時代を生きるもっとも偉大な世界文学の作家の一人として論じられることが多い。

ノーベル賞授賞時にスウェーデン・アカデミーがあげた理由は、「数々の装いを凝らし、アウトサイダーが巻き込まれていくところを意表を突くかたちで描いた。その小説は、緻密な構成と含みのある対話、すばらしい分析を特徴としている。しかし同時に、周到な懐疑心をもって、西欧文明のもつ残酷な合理性と見せかけの道徳性を容赦なく批判した」というもの。アフリカ出身の受賞者としては、ナイジェリアのウォーレ・ショインカ、エジプトのナギーブ・マフフーズ、南アフリカのナディン・ゴーディマーについで4人目であった。マスコミ嫌いで知られるクッツェーは、2003年12月10日にストックホルムで行われた授賞式には出席したが、記者会見はしなかった。

2006年9月末、国際サミュエル・ベケット・シンポジウムに特別ゲストとして招かれて初来日。さらに2007年12月に国際交流基金の招きでパートナーのドロシー・ドライヴァーといっしょに再来日。2週間にわたって金沢、京都、広島、松山、長崎など日本各地を旅行し、17日には東京で開かれた自作朗読会では、9月に出版された作品『Diary of a Bad Year』をアレンジして朗読した。

2009年8月、『少年時代』『青年時代』と続いた三部から構成される自伝的小説の最終巻『サマータイム』を発表。みたびブッカー賞を受賞するかと話題になったが実現はしなかった。この自伝的三部作は2011年に『Scenes from Provincial Life』(邦訳『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』)として一巻にまとめられた。

2013年3月に第1回東京国際文芸フェスティバルの特別ゲストとして3度目の来日をして、『イエスの幼児時代』から朗読した。

著作

  • Dusklands (1974) ISBN 4-88319-029-3
    • 赤岩隆訳『ダスクランド』スリーエーネットワーク,1994.12 アフリカ文学叢書
    • くぼたのぞみ訳 『ダスクランズ』人文書院, 2017.9 ISBN-13:978-4409130384
  • 『石の女』 In the Heart of the Country (1977) ISBN 4-88319-035-8
    • 村田靖子訳 スリーエーネットワーク,1997.6 アフリカ文学叢書
  • 『夷狄を待ちながら』 Waiting for the Barbarians (1980) ISBN 4-08-760452-7
    • 土岐恒二訳 集英社ギャラリー「世界の文学」1991, 集英社文庫 2003  
  • 『マイケル・K』 Life and Times of Michael K (1983年) ISBN 4-480-83100-2
    • くぼたのぞみ訳 筑摩書房 1989.9, ちくま文庫 2006.8, 岩波文庫 2015.4
  • 『敵あるいはフォー』 Foe (1986) ISBN 0-436-10298-6
    • 本橋哲也訳 白水社,1992.4.
  • White Writing (1988) ISBN 0-300-03974-3
  • 『鉄の時代』 Age of Iron (1990) ISBN 4-309-70951-6
    • くぼたのぞみ訳 世界文学全集 河出書房新社, 2008.9 
  • Doubling the Point (1992) ISBN 0-674-21517-6, ISBN 0-674-21518-4
  • 『ペテルブルグの文豪』 The Master of Petersburg (1994) ISBN 0-436-20193-3
    • 本橋たまき訳 平凡社,1997.4
  • 『少年時代』 Boyhood: Scenes from Provincial Life(1997) ISBN 0-436-20450-9
    • くぼたのぞみ訳 みすず書房,1999.8, インスクリプト, 2014.6『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』に改訳収録
  • Giving Offense: Essays on Censorship (1997) ISBN 0-226-11176-8
  • 『恥辱』 Disgrace (1999) ISBN 0-436-20489-4
    • 鴻巣友季子訳 早川書房 2000.11. ハヤカワepi文庫 2006.7
  • 『動物のいのち』 The Lives of Animals (2001) ISBN 4-272-60046-X
    • 森祐希子,尾関周二訳 大月書店,2003.11.
  • 『青年時代』Youth: Scenes from Provincial Life II (2002年) ISBN 0-436-27593-7
    • くぼたのぞみ訳 インスクリプト, 2014.6 『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』に初訳収録
  • Stranger Shores: Literary Essays, 1986-1999 (2002) ISBN 0-670-89982-8
  • 『エリザベス・コステロ』 Elizabeth Costello (2003) ISBN 0-436-20616-1
    • 鴻巣友季子訳 早川書房,2005.2.
  • 『遅い男』 Slow Man (2005) ISBN 978-4-15-209261-8
    • 鴻巣友季子訳 早川書房,2011.12.
  • Inner Workings: Literary Essays, 2000-2005 (2007) ISBN 978-1-84655-045-4
  • Diary of a Bad Year (2007) ISBN 978-1-84655-120-8
  • 『サマータイム』Summertime: Scenes from Provincial Life III (2009) ISBN 978-1-84655-318-9
    • くぼたのぞみ訳 インスクリプト,2014.6 『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』に初訳収録
  • 『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』Scenes from Provincial Life (2011) ISBN 978-1-846-55485-8
    • くぼたのぞみ訳 インスクリプト,2014.6
  • 『ヒア・アンド・ナウ 往復書簡 2008-2011』Here and Now: Letters, 2008-2011 a collection of letters exchangedwith Paul Auster (2013)ISBN 0-670-02666-2
    • くぼたのぞみ・山崎暁子訳 岩波書店, 2014.9
  • 『イエスの幼子時代』The Childhood of Jesus (2013)
    • 鴻巣友季子訳 早川書房,2016.6.
  • Three Stories(2014)
  • The Good Story: Exchanges on Truth, Fiction and Psychotherapy, with Arabella Kurtz (2015)
  • The Schooldays of Jesus (2016)
  • Late Essays: 2006 - 2017 (2017)

外部リンク

  • Laureates on www.nobelprize.org/literature
  • J.M. Coetzee's Nobel lecture
  • Bibliography (through c. 1996)
  • Survey of Coetzee's writings
  • Biography and Facts
  • Review of the Booker Prize winning Disgrace
  • J・M・クッツェー - Contemporary Writers
  • Interview in a Dutch television show (Click on Video, right side)
  • South African National Orders
  • The work of J.M. Coetzee – feature article on ReadySteadyBook
  • Coetzee' Bookweb' on literary website The Ledge, with suggestions for further reading.
  • Review of Slow Man
  • Biography and photos (rus)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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